あなたの身の回りのにあるAI -5選-

AIというとみなさんはどんなものを想像するのでしょうか。ドラえもん?ターミネーター?
そんな超優秀ロボットやAIを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、AIについて触れてみると、意外にも身の回りにAIを活用したものはありふれていて、私たちも日常生活でかなりの恩恵を既に受けていることが分かりました。
ここから5つの私たちの身近にあるAIをご紹介いたします。
①天気予報
天気予報は現在AIで分析されているものがあります。その精度たるや気象庁の発表する情報よりも正確な場合が多々あります。その分野で有名な会社は日本のウェザーニュースです。ウェザーニュースは従来の気象予報アルゴリズムに加えて、雨雲レーダーの画像なども分析して、より正確な天気予報を展開しています。 2018年に発生した西日本豪雨の時、気象庁の発表していた予測よりも10時間以上前に雨が降ると予測し、実際にウェザーニュースが注意勧告した通りになった事例があります。ほぼ毎日利用する天気予報にもAIは活用されているのです。
②Google翻訳(翻訳機能全般)
Google翻訳は学生から社会人に至るまで様々なシーンで活用されています。しかし数年前までは使い物にならなかったのも事実です。多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか。 【例】よりどりみどり→More green こんな感じで「そうじゃない!」と思う翻訳結果が出てきたことがあると思います。 ですがここ最近はAIがディープラーニングという作業を用いることによって翻訳の精度は劇的に向上しています。もちろんまだ口語のニュアンスや、複雑な文章を100%正確に翻訳することはできていません。しかし、AI自身が毎日学習し続けることで、翻訳の精度は日々向上しているのです。
③Netflix
Netflixに自分の好みがばれていると感じたことがある方も多いのではないでしょうか。アクションが好きで頻繁に再生している人にはアクション映画のおすすめが来るだろうし、ホラー映画をたくさん見ていればホラーのおすすめが出てくる。 Netflixは見る人ごとに映画のサムネイルさえも変更しています。視聴者がどんなジャンルが好きで、どんな年代層、属性なのかをデータとして取り、AIに分析させているからです。これは現代でもっとも身近なAIの一つかもしれません。ちなみに、ネットフリックスオリジナル作品ではキャスティングすらもAIが決めていると言うのだから驚きです。
④スシロー
回転ずしのスシローはAIによる需要予測ということを行っています。お寿司屋さんでAI?と思う方も多いと思いますが、これは非常に効果的な試みです。どのような時間帯に、どのお寿司が食べられたのか。店舗の込み具合などもAIが分析することで、売上の向上のみならず、食品ロスの軽減にも役立てています。
⑤クレジットカードの不正利用チェック
例えば、東京に住んでいて一度も海外に行ったことがない人のクレジットカードに、ブラジルで100万円の引き落としがあったとします。明らかに怪しいですよね。でもこれって誰が怪しいと判断していると思いますか。
この話の流れからもうお分かりかもしれませんがAIです。普段と異なる購買を急に行ったからAIが自動で怪しいと判断してくれたわけです。ユーザー一人ひとりに担当者がついていて「このクレジットカード、怪しい動きをしている」とそんな手間のかかることはしていません。これだけでもAIがどれだけ身近に存在しているか、そしてどれだけその恩恵を我々が享受しているのか分かったと思います。
まとめ
これまでの話で、AIがどれだけみなさんの身の回りに存在しているか認識できたかと思います。そのうえで、これら現状活用されているAIには大きな共通点があると感じました。それは、限定的な、定められた仕事の範囲内でしかAIはまだ活用できないということです。裏を返せば、特定の作業に限定して考えると、それに適したAIは案外見つかるということでもあります。是非、身近にあるAIを探してみてください。